「月5万円を作る思考と行動の違い」で話したことの続き
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https://stundspool.net/2026/05/10/the-difference-in-mindset-and-actions-to-make-50000-yen-a-month
足し算で、複利に勝とうとしている違和感
もう一つ、この話には続きがある。
以前その夫婦から、住宅購入の話をちらっと聞いたことがある。
都内ではよくある価格帯だが、いわゆる数千万円後半〜1億円近いレンジの物件だ。
もちろん、今の時代では珍しい話ではない。
共働きであれば、現実的な選択肢に入る人も多いだろう。
ただ、僕が引っかかったのはそこではない。
これは「構造の戦い」になっている
住宅ローンというのはシンプルに言えば、
複利で増える負債を、毎月の収入で返していくゲーム
だ。
金利が低いとはいえ、長期間で見れば確実に効いてくる。
支払総額は元本よりも大きくなる。
一方で、会社員の収入はどうか。
これは基本的に、
毎月一定額が入る“足し算の世界”
昇給はあるが緩やか。
爆発的に増えることはほぼない。
つまり何が起きているかというと、
複利(掛け算)に対して、足し算で戦っている構造になっている。
さらに見えないリスクが乗る
しかもこのゲーム、前提条件がかなり多い。
- 仕事を辞めない
- 収入が大きく下がらない
- 健康を維持する
- 家族関係が安定する
特に見落とされがちなのが、ライフイベントの変化。
例えば、
- 子どもができる
- 働き方が変わる
- 万が一の離別
こういった要素が入ると、
一気に前提が崩れる可能性がある。
なぜそこに踏み込めるのか
正直に言うと、
副業もせずにこの規模のローンを組むのは、かなり攻めた選択に見える。
それでも多くの人が同じ判断をする。
なぜか。
ここでもやはり答えは同じで、
今の延長で未来を考えているから
今、安定している。
今、問題なく払えている。
だから「将来も大丈夫だろう」と感じる。
でも実際には、
長期のローンほど、未来の不確実性に賭けている割合が大きい。
副業は「贅沢」ではなく「防御」
ここで重要なのは、副業の位置づけ。
多くの人は副業を、
- 余裕がある人がやるもの
- 意識が高い人のもの
と捉えている。
でもこの文脈で見ると違う。
副業は“攻め”ではなく、“防御”になる
収入源が一つしかない状態で、
長期の固定支出を背負う。
これはかなりバランスが悪い。
逆に、
小さくても別の収入があれば、
- 収入の分散になる
- 心理的な余裕が生まれる
- リスク耐性が上がる
同じローンでも、
戦い方がまるで変わる。
それでも人は気づかない
ここまで整理すると、
「副業をやらない理由」と
「大きなローンを組む理由」は繋がっている。
どちらも共通しているのは、
構造ではなく、感覚で判断していること。
- 今払えているから大丈夫
- 周りもやっているから大丈夫
この“なんとなくの安心感”が意思決定を支配する。
まとめ
数千万円規模のローン。
長期にわたる固定支出。
そして収入は一本のみ。
この状態は、
複利に対して無防備に立っている状態とも言える。
だから本来は、
- 収入源を増やす
- リスクを分散する
この2つがセットで考えられるべき。
それでも多くの人がそうしないのは、
問題に気づいていないのではなく、深く考えなくても成立してしまうから。
ここに、このテーマの本質があると思う。